会社にとって優秀な人材を採用し、
育成していくことが重要であることは
言うまでもありません。
企業の人材力とは人数×個人の優秀さで
表されると言ってもいいでしょう。
しかし、優秀さとはなんでしょうか?
これまでは、何かを知っていることや、
何かが出来ることが優秀さの
バロメーターでした。
しかし、現代社会の多くの産業において、
このパラダイムは既に崩れています。
これだけ社会の変化が激しい世の中に
おいては、今持っている知識や経験が
すぐに役に立たなくなってしまうからです。
コンピュータやエレクトロニクスの世界が
その最たるものでしょう。
プログラミングのある言語を覚えていたり、
ある最先端の技術を知ったりていても、
すぐに新しいものに取って代わられます。
理系の世界に限らず文系の出身者の
各種資格も同じようにAI(人工知能)に
取って代わられるでしょう。
資格を発行できるということは
正しい答えがあるということです。
正解があるということは、
いづれ人工知能やコンピュータによって
再現できるということになります。
しかし、このような現代において、
企業の教育の現場で何が行われているかと
いうとマニュアルや知識、ノウハウなどの
正解となる「お手本」のあることの習得を
促すものが多かったりします。
もちろん、入社したばかりの社員の生産性を
早く上げるためには、この基礎的な教育や
OJTは必要です。
しかし、それだけでは社会の変化に
対応できる社員は育ちません。
社会の変化は私たちの変化や成長を
待ってはくれません。
私たちが主体的に社会の変化を感じ、
自ら成長続けていかなければならないのです。
そういう意味で、これからの優秀さとは
1)社会の変化を感じ取り、
2)次の一手の選択肢を自ら創り、
3)正しく選択していく能力を持ち、
4)この能力を高め続ける努力が出来る
ということになると考えています。
決められたことを決められた通りに
実行するマネジメントの時代から、